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お彼岸ですね。

お彼岸ですね。
彼岸とは、いわゆる苦しみの無い世界です。

仏教の教え「中道」を表現する為に、「春分の日」と「秋分の日」の頃に昼間と夜の長さが
丁度同じになるので比喩的に使っています。

暑くも無く寒くも無く、丁度真ん中らへんで中道。

よく「何事も普通がいいんだよ」それが楽に生きていく方法だと言われます。

しかし、普通に生きることは大変なことです。
逆に中道という、そういう道に固着することもまた疲れます。
実際、常に普通でなんて無理な話です。

例えば、今ではほとんど見られませんが、振り子時計というのがありました。
振り子は左右に振れて時を刻みます。真ん中には一瞬たりとも居ません。
もし、真ん中にずーっといたら、その時は死んでいます。

左の方にいって頂点に達したら、今度は逆の右に向かいます。常に動いています。
同じように我々も生きていますから、身体も心も常に活動しています。

中道とは、右や左に偏らず中心にいること、では無く
動いているその振り子に自分が巻き込まれないことです。
観ていることです。
今、私は右に来ているとか私は今左に向かっているとか中心より少し右にズレたとか、
観察していることです。つまり、ありのままの自分を観照していること、
それくらいしか出来ません、常に動いているのを止めることは出来ないんですから。

我々は中道に憧れます。が、そういう真ん中の道を生きようとすることもまた辛く苦しいことです。
決して振り子が真ん中に止まることは無いのですから。

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