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カタログ

お彼岸

私たちは何か憧れの欲しいものがあると、先ずその情報を探します。
例えば、憧れの車があれば、その人は其の車に関するカタログや雑誌などを集めます。
調べていると、いろいろ想像して更に憧れます。
時として、運良くマニュアル本(取説)まで手に入れれば
まるで、実際の車を触って運転出来るまで詳しく其の車に精通していきます。
でも、これらの事は、楽しいかもしれませんが、
一回でも本物の憧れの車を自分で取得して乗ってみる喜びとは、全く次元が違うのです。
この憧れの車が、私にとって苦しみの無い浄土(彼岸)のことを意味します。
穢土(此岸)いる私は、苦しみの無い悟りの世界(彼岸)に憧れます。
もし、その人が悟りの智慧に至れば、
粗雑な言語等によって何とか表現しようとした、あらゆる経典やマニュアル本、カタログ等
は引き出しの片隅に行くか捨てるかです。
そのとき、月を指さす手も、彼岸に渡る船も、もう必要ないのです。
彼岸にいるのです。

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